これからの「暮らし」の話をしよう

理系パパによる資産運用・子育て・キャリアの情報発信ブログ

【エレコム】 株価は低迷圏、自己株買付のお替わりあるか?

【6750】エレコム東証プライム)・保有

 

株価:1,324円 (1/6)、時価総額:1,221億円

予想PER

11.84倍

予想EPS

111.8

実績PBR

1.33倍

実績BPS

992.54

予想配当利

3.02%

 

2023年3月期予想

売上:1,116億、営業利益:136億、純利益:95億

パソコン周辺製品、スマホタブレット製品、BtoBの周辺機器が主力。コロナバブルやGIGAスクール特需が一巡し、売上は一定程度維持されているが、これまでの数年間の成長性が見られず売り込まれてきた。

ポジティブ要素:

  1. 連続増配を続けており、ほぼ無借金で、自己資本比率74.4%、現金は420億、流動比率は3.9倍と財務面では頑丈な安定性を誇っている。
  2. 高い売り上げ利益率の維持を標榜した運営

ネガティブ要素:

  1. 手元資金をM&Aに十分に活用できずにずっとプールしているのが投資家には不人気。
  2. 2年前に株主優待を廃止した。
  3. 半導体不足、円安が原価率の上昇をもろに影響
  4. 創設者の交代によって経営体制にまだ安定性が見られない。

コメント:

時価総額が売り上げと同じぐらいまで売り込まれている。情報開示には比較的積極的で、最新の決算説明会では為替ヘッジを118でヘッジしており、さらに来期についても6割のヘッジが完了。足元では円安のトレンドは一定程度落ち着いており、少なくと1ドル140円を超えるような状況からはだいぶ状況が明るくなってきた可能性がある。値上げによって客離れが小さければ一定の利益は確保されるのではと予想。さらに、1年間に複数回値上げを予定していることから商品力には自信を持っているのでは。ただ、BtoCでの値上げには慎重のようで、売上や収益の低成長はやむを得ないか。自社株買いや増配もあり、株主還元にも一定程度配慮が見られる。手元資金を有効に使えないなら、自社株を買った方がよいのではと思えてしまう。一定程度オーバーシュートした際には妙味が出てくると思われる。